ロバート・デ・ニーロの名演に震えろ! 映画「タクシードライバー」に憧れて・・笑

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こんにちは、映画や本が好きなインドア派のタクシー運転手です。

青年時代に映画が好きで色々と見まくった時期がありましたが、
名作「タクシードライバー」の魅力って、
当時はよく分からなかったんですよね。

しかしながら、酸いも甘いも噛み分けてオッサンになった現在、
ジワジワと迫ってくるものが感じられるようになりました・・・

 

映画「タクシードライバー」の時代背景

改めて、この映画の背景を振り返ってみましょうか。

「タクシードライバー」が公開された1976年は、
アメリカを悪夢に陥れたベトナム戦争が終結した翌年に当たります。

 

 

2016年で戦争が終結してちょうど40周年でしたが、
あまりこの件に関する報道は見かけなかったような気がします。

1960年代を描いた「アメリカン・グラフティ(1973年公開)」のように、
性善説のモデルとまで言われた古き良きアメリカは、
東西冷戦で世界を2分する西側の「正義のリーダー」的な眩しい存在でした。

 

第二次大戦後の東西冷戦は、
「共産主義」を標榜するソ連とのイデオロギー戦争でもあり、
地政学上の観点からもアジアの小国ベトナムにまで介入していくことになります。

 

・・・しかし、このベトナム戦争はソ連や中国の支援を受けたべトコン側に大苦戦を強いられ、
長い戦争で疲弊した世論に押され、
実質的なアメリカの敗北(撤退)により戦争は終結を辿ります。

(この辺りは、「プラトーン(1986年公開)」等もご参考に・・)

 

出口の見えない長いトンネルのような、ベトナム戦争。

 

「性善説のアメリカ」が徐々にノイローゼに苛まれるように、
70年代になると「ヒッピー文化」なども生まれ、
徐々に精神世界の救済を求めていくような変化が見られます。

 

(イギリスとのアヘン戦争で「麻薬」の与えるダメージを覚えた中国が、
アメリカ軍に渡るように仕向けた説もあるとか。)

 

・・・ベトナムのジングルで音も無く迫ってくる敵に怯えるアメリカ兵は、
恐怖を紛らわす為に麻薬に手を出してしまいます。

 

運良く生き延びて戦争のトラウマを携えた退役兵が帰国しても、
国の為に戦って讃えられた「英雄」も、
やがては「社会不適合社」のレッテルが貼られる有様。

 

映画「タクシードライバー」の主人公(トラヴィス)も、
こんな心の傷を負ったベトナム戦争の帰還兵となります・・・

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オッサンになって身に染みる

トラヴィスは深刻な不眠症からタクシードライバーに就職して、
退廃的な雰囲気に満ちたマンハッタンを流します。

 

ドストエフスキー「罪と罰」のラスコーリニコフを彷彿とさせますが、
トラヴィスも「この街を俺が浄化してやる」と、
変な妄想に取りつかれることに。笑

 

(注)私にこんな「選民思想」は毛頭ありませんよ!

 

・・・心の傷を負って社会から疎外されたトラヴィスの孤独感を、
名優ロバート・デ・二―ロが演じ切ります。
(この映画で一躍名を馳せましたね。)

心理学(?)で言うところの「承認欲求」を満たしたい、
人間の心理描写が大変良く描かれています!

 

現在の日本のタクシー業界も、
脛に傷を持った人の「セーフティーネット」的な、
「最後の駆け込み寺」的な側面があると言えるでしょうね。

 

・・・私もタクシー業界にゲソを付けて、
タクシーの運転席から見る銀座中央通りのネオンを見ながら、
つい、トラヴィスが流すマンハッタンのシーンが重なりました(小声)

 

 

「受け入れてくれない社会への苛立ち」から、
トラヴィスは大統領候補の暗殺を企てますが、
彼は「ベトナム戦争の帰還兵」です。

元サラリーマンの私にもちろん戦争経験は無いので、
その心情に歩み寄ることしかできません。

 

トラヴィスに及びませんが、
私たちも大なり小なり「受け入れてくれない社会への苛立ち」は、
誰しも抱えているのでは無いでしょうか?

 

 

「受け入れてくれない社会」に対して××してやる!

大統領候補の暗殺に失敗したトラヴィスは、
退廃した世の中に鉄槌をくだす意思は変わらずに、
心は荒み続けます。

 

若きジョディ・フォスター演じる売春婦を救おうと、
ヒモの売春元締め野郎を見事射殺して、
少女を救った英雄として一躍英雄になって映画は終わります。。。

 

ねじくれた感情に起因してるとはいえ、
トラヴィスなりの「正義」が貫き通された物語です。

 

あいにく私は「承認欲求」みたいなものが、
著しく欠如してるっぽいし、
「社会」に対して何か怒っている事もありません。

 

実は「受け入れてくれない社会」では無く、
「社会が受け入れられない自分」があるだけ
なんですよね。

 

やはり、自分なりの「正義」的なものは、持ち続けるべきでしょう。
(トラヴィスはやり過ぎだけど。笑)

・・・人間が腐ってしまい、脚が悪くて困ってる人に対して、
「夜間のワンメーターお断り」なんて言えるクズにはなりたくありません。

 

宝クジが当たるようなことは無くても、
いつか良いことがあるかもしれません。

まぁ見返りは期待しませんけどね!

 

 

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こんにちは、このサイトの管理人(とらねじ)です。ご訪問ありがとうございます。

このブログは、東京で働くタクシー運転手の目線で、「業界的な話」や自分の尊敬する方、生活者の行動に関するトピックスなどを気ままに書いています。

・・・私自信は都内の中小の製造業やサービス業を渡り歩いた、どこにでもいるアラフォーです。
ところが、前職の会社が業績悪化に陥ったので、思い切ってタクシー会社に転職したました。

世間の悪いイメージがありますが、実際に入ってみると結構違ったのでビックリしました!
大変ですが、なかなか面白いですよ♪

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